2018年6月アーカイブ

○研究職の求人と専門知識。合成研究の業務で必要となる知識の多様性と専門性。

研究職の場合、その志望する部署、例えば、研究職の中にも、合成研究、薬理研究、製剤研究、製法研究、基礎研究など、色々な研究の部署がありますので、その志望する部署にあった豊富な知識をもっていることが必要です。薬剤師さんでも一緒です。

ただし、製剤研究を希望する人が、有機合成、ペプチド合成などの合成の知識を持っていなくても、転職の際のデメリットにはなりません。

製剤研究の部署では、あくまで、薬効を有する化合物を製剤化する研究をすることが仕事の部署ですので、化合物を製剤化するための豊富な知識を持っていることが、必要であり、他の研究分野での知識は、大卒レベル程度のものをもっていれば、転職の際に、十分です。

また、同様に、薬理研究の場合でも、同様で、薬理の専門知識を持っていれば、転職の際に、十分です。薬剤師もです。

これらの研究分野では、必要とされる専門知識は、どの製薬会社でも、ほぼ共通していますので、製剤研究や薬理研究の研究職の求人に応募する場合、前職が、製薬会社であれば、多くの場合、専門知識に関しては、問題がないことが多いです。

一方、合成研究の研究職は、その必要となる知識は、製薬会社により、多様であり、高い専門性を必要とします。合成研究の場合、薬効を有する化合物を見つけるために合成を行う研究のことですが、その合成法として、一般に、

・有機合成

・ペプチド合成

・遺伝子工学を利用した有効成分の合成(菌の遺伝子を人為的に変異させ、薬効をもつ化合物を合成させるような技術)

などに、大別されます。

例えば、有機合成で薬効を有する化合物を合成する研究では、一般的な有機合成の豊富な知識を有していることが必要になります。

一方、ペプチド合成で薬効を有する化合物を合成する研究では、ペプチド特有の合成の知識を有していることが必要です。

ペプチド合成とは、基本的には、アミノ酸同士のアミノ基とカルボシキル基を反応させ、どんどんと、数多くのアミノ酸を結合させていき、長鎖や環状のペプチドを合成することです。

このペプチド合成は、おおまかに言うと有機化学の分野に分類されるのですが、その専門性が高く、例えば、合成の際のアミノ酸の側鎖の保護基やアミノ酸同士を結合させる際の縮合剤の選択など、一般的な有機合成では使用しないような技術を使います。

そのため、ペプチド医薬を研究している製薬会社では、一般に有機化学の知識を豊富に持っているだけでは、採用されるのは難しく、ペプチド合成の専門的な知識を持っている必要があります。

一方、医薬を一般的な有機合成で製造しているような製薬会社では、ペプチド合成の知識が豊富に持っているだけでは、採用されるのは難しく、採用されるのは、有機合成の知識を広く持っている人です。

このように、同じ合成研究での求人があったとしても、その製薬会社が、どのような知識を持つ人を求めているか、その会社の得意な技術やニーズをよく調べて、転職先の製薬会社を選択すべきです。

また、遺伝子工学を利用して医薬品を製造する技術の進歩は、著しく、例えば、遺伝子工学を応用した再生医療(遺伝子を人為的に変異させた細胞または遺伝子を、人体に導入し、疾病等の治療や予防、臓器の再生などを行う等の技術)の医薬品の開発などが脚光をあびています。薬剤師ならわかるでしょう。この再生医療の医薬品は、副作用や拒絶反応がほとんどないという、今までの医薬とは全く違う優れた長所を持っています。

そのため、遺伝子工学を利用して医薬品を製造している会社への転職を考える場合、遺伝子工学の豊富な知識の他に、遺伝子工学周辺技術の最新の専門知識も持っていることが必要です。そのために常に、最新の技術文献等を読んだり、学会に参加することが必要です。また、合成研究において、合成で得られた反応液などの混合物から、薬効成分のみを分離・精製する豊富な専門知識を持っていることも重要です。

これは、医薬品特有の厳しい規格、つまり、製品を人体に入れるものなので、製品に不純物を全く含んでいてはいけないということ、に関係しており、高い精製技術をもっていることも、採用への可能性を高めます。

その他、専門知識ではありませんが、ある程度の英語力が採用試験では、必要とされ、TOEIC730点以上程度の能力であるのが好ましいです。

英語力が必要な理由は、英語の文献を読んだり、作成できる能力が必要であることや、海外(特に、アメリカ)の大学や企業との共同研究を行うことが多々あるためです。

 

○営業職の求人と専門知識

営業職の場合、その必要とされる知識の専門性は、研究職と比較して、あまり深いものでなくても構いません。薬剤師はあまり関係ないかもですが・・・。

また、製品の合成技術などの、知識もほとんど必要がありません。

ただし、製剤、薬理などの分野については一般的な知識を持っている必要があります。

例えば、製剤の知識としては、製剤の剤型(錠剤、カプセル剤、注射剤、添鼻薬など)により、薬効がどのように変わるか(例えば、医薬によっては、同じ薬効を得るのに、注射薬を、添鼻薬に変えると、10倍の投与量が必要になるなど)、製品と剤型の関係などがあげられます。

また、例えば、薬理の知識としては、例えば、有効成分の血中濃度の経時変化、毒性や副作用などの安全性の知識などを理解できる必要があります。

製剤や薬理の知識を持たなければいけない理由は、医師に、自社製品を販売する際に、自社製品の安全性などの技術情報を説明することが、必須であり、そのためには、製剤や薬理の基本的な知識を持っていないと、営業活動が、実質的にできません。

また、製品自体、他社競合製品の技術情報やその周辺情報を、技術文献などを読み、理解しなければなりませんが、製剤や薬理の知識を持っていないと、文献の内容を理解することができません。

その他、英語力ですが、研究職ほど高いレベルの能力は必要ではなく、英語の技術文献が理解できる程度であれば十分です。

 

以上、研究職と営業職に必要な専門知識を説明いたしましたが、転職時の採用試験で大事なのは、専門知識と同時に、前の会社での実績が重要視されます。いかに豊富な実務経験があり、転職先の会社で、すぐに活躍できるか、ということが、採用試験の合否に、非常に関係してきますので、その点も忘れずに、アピールを行いましょう。

 

他の業務においては、専門知識が必要なのは、

・法務部の場合、国内外の民法、刑法、民事訴訟法、刑事訴訟法等、

・知的財産部の場合、国内外の特許法、特許審査基準、商標法、民法、民事訴訟法(工業所有権法の中でも、製薬会社では、意匠法、著作権法などは、あまり重要でありません)

・工場での製造部の場合、化学工学の豊富な知識等があれば、採用に有利にはたらきます。。

その他、人事、総務、経理などの事務職等では、製薬会社特有の専門知識は必要がなく、他職種の製造業から、転職する際に、実務経験をアピールすることが、一番重要になります。薬剤師さんで製薬会社へいきたい人は薬剤師転職サイトの口コミなどもチェックしましょう。

暑くなると冷たいものを飲みたくなりますよね~。

最近、よく作るようになったのが水出し緑茶です。
先日、同僚の薬剤師が持ってきてくれたんですが、ガラスのボトルに取り外しできる茶こしがセットされていて、茶葉と水をそのままボトルに入れておいて、注ぐときにコップに茶葉が入らないので、とっても便利です!
茶葉をもらうことがたまにあるのですが、急須でいれるほどは飲まなかったりしますし、水出しするにしてもパックを買って入れたりするのもわりと面倒だったりしたので、これは本当に楽でおいしい水出し緑茶が飲めるのでありがたいです~。
自分もさっそく2本買いました(笑)。
いいボトルを教えてくれた同僚薬剤師に感謝です!

さあ、明日も調剤業務行ってきます!

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